once again〜season2〜
「本気になった人しか教えないんだって」

涼香にそう言われて、私は頭の中がパニックを起こしそうになっていた。

「そ、そうなんだ…」

「ん、美玲はやっぱり気になる?室長の事」

「な、なんで?」

「ん?何度か送ってもらってるでしょ?何かあったなかなぁって」

「…っ、ないない。私なんかにある訳ないじゃない」

涼香に核心を掴まれ、言葉に詰まりそうになった。

まだこの時点でも、氷室さんの真意がどこにあるのか、私は分かっていなかった。

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