once again〜season2〜
「ただいま…寝たか…」

遠くで声が聞こえた。
ごめんなさい、寝てしまってたみたい。そう言ってみるけど、返事はなかった。

「あれ、ここ…」

目を開けると、見慣れた天井が目に入った。

寝てしまってたんだ。
そうだ、匠さんが会社に戻るって言って、私を先にマンションまで送ってくれたんだ。

でも、私はリビングにいたはず…

カチャ

「あ、起きたのか?」

「匠さん…ごめんなさい。私寝てたみたいで」

「あぁ、帰ってきたらリビングで可愛く寝てるから、襲いそうになったよ」

「…っ、可愛くって…」

「ははは、美玲も疲れただろう。あんな所で寝てたら風邪ひくからね、寝室に運んだんだよ」

「ごめんなさい、匠さんの方が疲れてるのに」

慌てて体を起こそうとした私を、優しくいいよ、と制した匠さんは、ネクタイを緩めながら、私にキスをした。

「俺も一緒に寝てもいいか?少し疲れたよ」

「…っ、じゃ、私はここから…きゃっ」

ベッドから出ようとした私の腕を掴み、押し倒した匠さんは、上から私を覗き込んだ。

「一緒に、って言っただろ?」

「もう!」


次に私達が起きた時は、もう辺りは真っ暗になっていた。
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