once again〜season2〜
実家で父と話をして数日、私は長峰堂の事を調べていた。
美玲が言っていたように、後継者を弟さんから美玲に変えようとしているのか、そして今の弟さんの立場を。
蓮さんも、周りから聞いてくれたみたいで、私と蓮さんの話を総合すると…、後継者は弟さんだと言うこと。
もしかして…表に出ていないだけで、水面下で佐伯社長が話を進めているのかもしれない。
私は、佐伯社長と会う事にした。
直接、連絡するのもいいけど…どうしよう。
悩んだ私は、この間瑠璃と会った時に聞いた、とっておきを使う事にした。
「園田さん、お願いがあるんですけど…」
「涼香さんからのお願いとは?珍しいですね。なんでしょう?」
「長峰堂の佐伯社長とのアポ取ってもらえませんか?SEIWADOの私が会いたいって…」
「は?何を仰ってるのか、分かりませんね。佐伯社長とのアポなんて、涼香さんがする事ではないんじゃないですか?取締役とは言え、あなたは如月の人間ですよ?」
っ…
やっぱり。園田さんは、そんな簡単には動いてくれないな。
「それぐらい私も分かってます。だから頼んでるんでしょう?無理ですか?」
「無理です。社長に頼んで下さい」
ここまできて引ける訳もない。
「っ、分かったわよ。そのかわり、園田さん、瑠璃に頼んだでしょう?葵さんの事。あれなかった事にしてもらうから。瑠璃には私から連絡するわね」
「…な、何を!り、涼香さん、あなたって人は…」
動揺している園田さんなんて、初めて見た。
美玲が言っていたように、後継者を弟さんから美玲に変えようとしているのか、そして今の弟さんの立場を。
蓮さんも、周りから聞いてくれたみたいで、私と蓮さんの話を総合すると…、後継者は弟さんだと言うこと。
もしかして…表に出ていないだけで、水面下で佐伯社長が話を進めているのかもしれない。
私は、佐伯社長と会う事にした。
直接、連絡するのもいいけど…どうしよう。
悩んだ私は、この間瑠璃と会った時に聞いた、とっておきを使う事にした。
「園田さん、お願いがあるんですけど…」
「涼香さんからのお願いとは?珍しいですね。なんでしょう?」
「長峰堂の佐伯社長とのアポ取ってもらえませんか?SEIWADOの私が会いたいって…」
「は?何を仰ってるのか、分かりませんね。佐伯社長とのアポなんて、涼香さんがする事ではないんじゃないですか?取締役とは言え、あなたは如月の人間ですよ?」
っ…
やっぱり。園田さんは、そんな簡単には動いてくれないな。
「それぐらい私も分かってます。だから頼んでるんでしょう?無理ですか?」
「無理です。社長に頼んで下さい」
ここまできて引ける訳もない。
「っ、分かったわよ。そのかわり、園田さん、瑠璃に頼んだでしょう?葵さんの事。あれなかった事にしてもらうから。瑠璃には私から連絡するわね」
「…な、何を!り、涼香さん、あなたって人は…」
動揺している園田さんなんて、初めて見た。