once again〜season2〜

秘めた思い〜葛城side〜

「有里華お嬢様…起きて下さい」

俺の朝はこの一言から始まる。

仕えている有里華お嬢様を起こす事から始まる。

「っ…、まだもう…少し寝かせて…」

幾つになってもこの人は…成長がない。

俺の目の前で、大胆にも寝姿を披露してくれる。


そして…俺が側にいると分かって飛び起きるのが、有里華お嬢様のいつもの行動なんだか…

「な、なんで?」

なんで?と言われて、どう答えたら正解なのか。
あなたについている執事です。と何度も言ってきただろうか。

いつになったら慣れるのか。

だが、俺はそんな毎日も楽しんでやっていた。
有里華お嬢様だから…

俺だけが許された特権だから、なんて思いながら。
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