once again〜season2〜
「葛城…有里華と何かあったの?」
「っ…え?何を仰います?美玲様」
俺を外すと言ったその日、美玲様と高瀬様との食事会に行った帰り道、バックミラー越しに美玲様から指摘されてしまった。
「涼香は誤魔化せても、長年付き合いのある私が気づかないとでも思ったの?何かあったでしょ?今日みたいな飲み方滅多にしないもの」
「滅相もございません。何かあるとすれば、それは私の失敗が原因でしょう。ご心配をおかけしてしまい、申し訳ありません」
頑なに言おうとしない俺に、追求する事を諦めたのか、美玲様は笑った。
「ま、何かあったら、私も涼香も話は聞くから、言ってよね。私達3人の中で大変なのは有里華だって事、分かってるんだから。ね?」
「ありがとうございます」
美玲様も、長峰堂と言う大きな会社のご令嬢なのに、そんな事を感じさせない人の良さを持っている。高瀬様もまだ同様、人の良さを持ってらした。そんな2人に囲まれ、お嬢様は幸せ者だろう。だが、ただの使用人である俺が、相談事なんて言えないだろう。
バックミラー越しにお嬢様を見ると、美玲様に膝枕してもらい気持ち良さそうに眠っていた。
「っ…え?何を仰います?美玲様」
俺を外すと言ったその日、美玲様と高瀬様との食事会に行った帰り道、バックミラー越しに美玲様から指摘されてしまった。
「涼香は誤魔化せても、長年付き合いのある私が気づかないとでも思ったの?何かあったでしょ?今日みたいな飲み方滅多にしないもの」
「滅相もございません。何かあるとすれば、それは私の失敗が原因でしょう。ご心配をおかけしてしまい、申し訳ありません」
頑なに言おうとしない俺に、追求する事を諦めたのか、美玲様は笑った。
「ま、何かあったら、私も涼香も話は聞くから、言ってよね。私達3人の中で大変なのは有里華だって事、分かってるんだから。ね?」
「ありがとうございます」
美玲様も、長峰堂と言う大きな会社のご令嬢なのに、そんな事を感じさせない人の良さを持っている。高瀬様もまだ同様、人の良さを持ってらした。そんな2人に囲まれ、お嬢様は幸せ者だろう。だが、ただの使用人である俺が、相談事なんて言えないだろう。
バックミラー越しにお嬢様を見ると、美玲様に膝枕してもらい気持ち良さそうに眠っていた。