once again〜season2〜
「え?嘘…園田さんいいの?」
「仕方ないじゃないですか。そこまで言われちゃ…、ま、それとは別問題ですけどね。私だって、鬼じゃありません。氷室さんと佐伯さんの事でしょう?なんとなくですけど、話は氷室さんから聞いて知ってますよ。どうしたらいいものかと相談も受けてましたし。涼香さんが動くのであれば、私も微力ながら手伝わせていただきますよ」
「…っ、ありがとう!園田さん!」
「…ちょ、ちょっと涼香さん。それは…」
私は嬉しさのあまり、思いっきり園田さんに抱きついていた。
「あ、ごめんなさい…」
「…い、いえっ…」
園田さんから離れた私は、いつもと違う園田さんを見てびっくりしてしまった。
顔真っ赤…
嘘、こんな園田さん顔真っ赤だよ…
「園田さん…もしかして、純情?フフ」
「り、涼香さん!からかうのはやめて下さい」
いつもは私が園田さんにからかわれていたのに、なんだろうこの感じ。
園田さんって、割と女の人に免疫がないのかも。前に兄の彼女役をやらされた時に室長に見つかって、急遽園田さんの婚約者を演じた時があったけど、あの時そんな感じみられなかったのに…。素の状態だとダメみたいなんだ。