once again〜season2〜
「今回の話なかった事にしていただけませんか?」
「へ?」
耳を疑った。
今…なんて言ったの?
この話なかった事って言ってなかった?
「ほんっとに、申し訳ない。こんな事、失礼だとは思ってるんですが…どうしても…」
「あ、あの…なかった事…って、婚約自体白紙ですか?」
「は、はいっ」
額がテーブルにぶつかるんじゃないかと思うぐらいに、達也さんは頭を下げ続けた。
「理由教えてもらってもいいですか?」
私にしてみれば、婚約破棄なんて願っても無いことだけど、知りたかった。
「怒りませんか?」
「え?ど、どうして…私が?」
「いや…別に好きな女性がいるので…って、聞かされたら、いい気しない…ですよね」
達也さんは、話しにくそうにしていたが、昔から好きな女(ひと)がいる事を教えてくれた。
しかも、その女性が自分の家で働いている家政婦さんだとも教えてくれた。
「嘘っ…」
「あ、やっぱり…怒りますよね…」
「ううん…そ、そうじゃなくて…そんな事あるんだと思って」
達也さんは、私が怒ってないと分かったのか、その女性の事を色々と教えてくれた。
年上だけれど、とても大切な人なんだと。
これだけは譲れない…とまで。
「私は次男だから…好きな人と結婚しても大丈夫だと…思ってたんです。だけど、有里華さんとのお見合い話が上がって、しかも婿養子になる話まで家元…父が決めてしまって…」
「達也さん…私なら大丈夫。私も実は…」
私は、初めて自分の思いを達也さんに話していた。
「へ?」
耳を疑った。
今…なんて言ったの?
この話なかった事って言ってなかった?
「ほんっとに、申し訳ない。こんな事、失礼だとは思ってるんですが…どうしても…」
「あ、あの…なかった事…って、婚約自体白紙ですか?」
「は、はいっ」
額がテーブルにぶつかるんじゃないかと思うぐらいに、達也さんは頭を下げ続けた。
「理由教えてもらってもいいですか?」
私にしてみれば、婚約破棄なんて願っても無いことだけど、知りたかった。
「怒りませんか?」
「え?ど、どうして…私が?」
「いや…別に好きな女性がいるので…って、聞かされたら、いい気しない…ですよね」
達也さんは、話しにくそうにしていたが、昔から好きな女(ひと)がいる事を教えてくれた。
しかも、その女性が自分の家で働いている家政婦さんだとも教えてくれた。
「嘘っ…」
「あ、やっぱり…怒りますよね…」
「ううん…そ、そうじゃなくて…そんな事あるんだと思って」
達也さんは、私が怒ってないと分かったのか、その女性の事を色々と教えてくれた。
年上だけれど、とても大切な人なんだと。
これだけは譲れない…とまで。
「私は次男だから…好きな人と結婚しても大丈夫だと…思ってたんです。だけど、有里華さんとのお見合い話が上がって、しかも婿養子になる話まで家元…父が決めてしまって…」
「達也さん…私なら大丈夫。私も実は…」
私は、初めて自分の思いを達也さんに話していた。