once again〜season2〜
級に笑い出した達也さんを、呆然として見つめていると、

「あ、ごめんごめん。有里華さん、まだ、諦めるのは早いかも?だよ。この見合い話、もう少しだけ引き伸ばしてもらっててもいいかな?」

「え?ひ、引き延ばす?」

「うん、そうなんだ。ごめんね、私も足固めてからじゃないと動けないからさ、準備が整うまで待っててほしいんだ」

「そんな事なら大丈夫ですよ。それじゃ、それまで私付き合いますね」

「ありがとう!じゃ、今日はこれぐらいにして帰ろうか?」

そう言うと、達也さんは私の腰に手をかけ、エスコートしてくれた。

ん?
さっきと違って、距離が近いような…気が。
不思議に思ったけれど、それ以上深く考える事もしなかった。
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