once again〜season2〜
「有里華?今日暇?話あるんだけど」

「ん?暇暇!どこに行ったらいいの?」

変な夢を見てから数日後、美玲から涼香の事で話があると電話をもらった。

確か、少し前に専務専属の秘書になったって聞いていたけど、何かあったんだろうか?
どうしたの?と美玲に聞いても、電話じゃ話が伝わらないから直接言うわ!と言われてしまった。

「大丈夫なのかな…」

「何がですか?」

「きゃっ。葛城!?っ、もう!びっくりさせないでよ!」

「失礼いたしました。何度かお呼びしたのですが…」

「そ、そうなの?もう!まぁいいわ。今日は私、美玲に呼ばれてるから、葛城来なくていいからね」

「いえ、お供いたします」

「来なくていいって!」

「いえ、有里華お嬢様について参ります」

「っ…もう、いいわ!」

どうしてもこんなにも融通が効かないのかしら。
そんな事を思ってみても、葛城自身には通じるわけもなく、約束の時間になってしまった。
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