once again〜season2〜
後悔しませんか?
好きなの!葛城の事が好きなの!
達也さんに、後悔しないようにと言われ、私は心を決めた。
振られてもいい。
そんな目で見た事なんてないと言われてもいい。
達也さんに言われたように、後悔したくなかったから、あの時気持ちを伝えておけばよかったなんて、思いたくなかったから。
「っ、有里華お嬢様…」
「分かってるの。こんな事言われて、葛城が困る事も分かってる。だけど、好きな気持ちに嘘つきつくないの!」
葛城の背に回した手に、一層力が入った。
どれくらいの時間が経ったのか、葛城は黙ったままだった。
あぁ、もうダメだ。
これ以上、葛城を困らせる訳にはいかない。
使用人であり、主人である私から言われて無下にも出来ず。困っている葛城の顔が私の脳裏に浮かんできた。
「ごめんなさいね、困らせるつもりはなかったの。ありがとう、聞いて…くれて…、じゃ、おやすみなさい」
困らせるつもりはなかった…本当に。
大丈夫…これから、主人と執事でやっていける。
次のお見合いも素直に受け入れられる。
バイバイ、私の初恋。
私は、泣くのを堪え、背一杯の強がりを言って、葛城に回したその手を離そうとした。
「くそっ、もう俺は知らないからな」
「っ…」
嘘っ…
離れようとした私を引き寄せ、力強く抱きしめられていた。
「…か、葛城…」
「有里華…後悔するなよっ…」
「んっ」
私は葛城にキスされていた。
達也さんに、後悔しないようにと言われ、私は心を決めた。
振られてもいい。
そんな目で見た事なんてないと言われてもいい。
達也さんに言われたように、後悔したくなかったから、あの時気持ちを伝えておけばよかったなんて、思いたくなかったから。
「っ、有里華お嬢様…」
「分かってるの。こんな事言われて、葛城が困る事も分かってる。だけど、好きな気持ちに嘘つきつくないの!」
葛城の背に回した手に、一層力が入った。
どれくらいの時間が経ったのか、葛城は黙ったままだった。
あぁ、もうダメだ。
これ以上、葛城を困らせる訳にはいかない。
使用人であり、主人である私から言われて無下にも出来ず。困っている葛城の顔が私の脳裏に浮かんできた。
「ごめんなさいね、困らせるつもりはなかったの。ありがとう、聞いて…くれて…、じゃ、おやすみなさい」
困らせるつもりはなかった…本当に。
大丈夫…これから、主人と執事でやっていける。
次のお見合いも素直に受け入れられる。
バイバイ、私の初恋。
私は、泣くのを堪え、背一杯の強がりを言って、葛城に回したその手を離そうとした。
「くそっ、もう俺は知らないからな」
「っ…」
嘘っ…
離れようとした私を引き寄せ、力強く抱きしめられていた。
「…か、葛城…」
「有里華…後悔するなよっ…」
「んっ」
私は葛城にキスされていた。