once again〜season2〜
形のいい唇が狐を描いた。
「なに緊張してるの?さっきキスしてしたよの?忘れたの?」
「あ、あの…」
「後悔するな、って言ったよな?覚えてるか?」
うんうん、と首を縦に振ると、葛城は顔を逸らすと声を出して笑った。
初めて見る満面の笑顔。
「参ったよ。まさか、お嬢様から告白されるなんてな」
「か、葛城…」
「もう0時は回ったから、執事はやめだ。敬語も使わない。だから、有里華も男として俺を見ろ。分かったな?」
「う、うん。か、葛城…」
「慎二だよ。俺の名前知らないとでも?」
「し、慎二さん…知ってるわよ!何度も心の中で呼んでたんだから!っ…」
「へぇ、いつから?」
「そ、それは…」
いつもの執事としての葛城ではなく、男そのもので向かってくる慎二さんに私は、顔が赤くなるのを通り越して、茹で蛸になっていたのではないだろうか。
「クスッ…冗談だよ。だけど、ありがとう。有里華の気持ち嬉しかったよ。俺の気持ちは隠さないといけないと思っていたからな」
隠さないといけない…?
葛城…慎二さんが言った言葉に私は、返す言葉が見つからなかった。
「なに緊張してるの?さっきキスしてしたよの?忘れたの?」
「あ、あの…」
「後悔するな、って言ったよな?覚えてるか?」
うんうん、と首を縦に振ると、葛城は顔を逸らすと声を出して笑った。
初めて見る満面の笑顔。
「参ったよ。まさか、お嬢様から告白されるなんてな」
「か、葛城…」
「もう0時は回ったから、執事はやめだ。敬語も使わない。だから、有里華も男として俺を見ろ。分かったな?」
「う、うん。か、葛城…」
「慎二だよ。俺の名前知らないとでも?」
「し、慎二さん…知ってるわよ!何度も心の中で呼んでたんだから!っ…」
「へぇ、いつから?」
「そ、それは…」
いつもの執事としての葛城ではなく、男そのもので向かってくる慎二さんに私は、顔が赤くなるのを通り越して、茹で蛸になっていたのではないだろうか。
「クスッ…冗談だよ。だけど、ありがとう。有里華の気持ち嬉しかったよ。俺の気持ちは隠さないといけないと思っていたからな」
隠さないといけない…?
葛城…慎二さんが言った言葉に私は、返す言葉が見つからなかった。