once again〜season2〜
それぞれの想い
達也さんと会ってから数日後、話していたように、達也さんは父にお見合いの件を断った。
どうして?と食い下がる父に、達也さんは言った。
「心に決めた人がいるから、この結婚は出来ません」
最初、その言葉を聞いて驚いていたけれど、すぐに父は、今からアメリカに行くと言った達也さんに、頑張りなさいと声をかけて送り出した。
「お父様…怒らないの?」
動じない父に驚いたり私は聞いた。
「葛城から先に話は聞いていたからね。ちゃんと話をしに来るから待ってほしいって。我が娘、有里華が振られたのかと思ったが、元から好きな人がいなら、振る振らないの話じゃないだろう」
「えっ?し…葛城が話してたの?」
「ん?あぁ。この間な、お前の態度がおかしかったから、問い詰めたんだよ。そしたら、そう言う事情があると教えられたんだ。ま、香田家とは疎遠にもならないから心配はいらないさ。こっちより、香田家の方が大変だと思うがな」
驚く私を見ながら、父は笑っていた。
いつの間に…慎二さんを見ると、目を逸らされた。
もぅ!
笑いながら父は作業場に消えていった。
どうして?と食い下がる父に、達也さんは言った。
「心に決めた人がいるから、この結婚は出来ません」
最初、その言葉を聞いて驚いていたけれど、すぐに父は、今からアメリカに行くと言った達也さんに、頑張りなさいと声をかけて送り出した。
「お父様…怒らないの?」
動じない父に驚いたり私は聞いた。
「葛城から先に話は聞いていたからね。ちゃんと話をしに来るから待ってほしいって。我が娘、有里華が振られたのかと思ったが、元から好きな人がいなら、振る振らないの話じゃないだろう」
「えっ?し…葛城が話してたの?」
「ん?あぁ。この間な、お前の態度がおかしかったから、問い詰めたんだよ。そしたら、そう言う事情があると教えられたんだ。ま、香田家とは疎遠にもならないから心配はいらないさ。こっちより、香田家の方が大変だと思うがな」
驚く私を見ながら、父は笑っていた。
いつの間に…慎二さんを見ると、目を逸らされた。
もぅ!
笑いながら父は作業場に消えていった。