once again〜season2〜
「驚いた」

「私も…」

涼香達と話をした後、私は慎二さんの運転する車で家に帰っていた。

「まさか、SEIWADOとは、想像もつかなかったな。普通のお嬢さんだとは思ってなかったが」

「慎二さんでも、見抜けなかった？だとしたら、涼香も完璧に隠せたって事ね。じゃ、涼香がモデルのRURIの双子の妹だってことも分からなかった？」

「え、そうなのか？誰かに似てるとは思っていたが」

完璧だと思っていた慎二さんにも、弱点はあるみたい。

「色々あったみたい。それは美玲も一緒だけどね。私もそう、慎二さんとの事隠してるし。秘密のない人なんていないよね…」

「あぁ。そうだな、俺は早く有里華との事は公にしたいがな。もう少し待ってくれな」

「分かってる。その気持ちだけで十分よ」


今日は遠回りをしようと、慎二さんは車を星の見える丘まで走らせてくれた。

「あー綺麗！東京でもこんなに綺麗に星が見れるんだね」

「あぁ、とっておきの場所だよ」

車から降りた私達は、地面に腰をかけると、空を見上げた。
降り注ぐ星をり見ながら、早く願いが叶う事を祈った。
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