once again〜season2〜
「有里華…ちょっと来なさい」

「どうしたの?お父様」

慎二さんと内緒で付き合い始めて。ひと月ほど経った頃だった。

ちょっと来なさいと呼ばれた。

「有里華、葛城の事…どう思っている?」

「え…えっ…な、何、急に…」

いきなり父から慎二さんの事をどう思っている?と聞かれ激しく動揺した私。

な、なに、どうして?


言葉が出ない私を黙って見ていた父は、さらに言葉を続けた。

「隠さなくてもいい、好きなんだろ?」

「えぇっ!!お、お父様?」

好きなんだろ?って、な、なんでー!

完全に言葉を失った私に追求の言葉が続いた。

「好きなんだろ?と、言うか付き合ってると聞いてるが、それは本当なのか?」

ば、バレたの?
だ…誰が?


慎二さん!

何も言えずただ、私は下唇を噛んで下を向いていた。
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