once again〜season2〜
「ふぅ…まさか…だな」

ベッドに腰を下ろすと、慎二はんは深くため息をついた。

「いつ…話したの?お父様に」

「ついこの間だよ。香田さんが、話したらしくてさ、旦那様から聞かれたんだ。だから、頭を下げた」

「え?そうだったの?」

「あぁ。だけど、結婚って…」

慎二さんもさすがに結婚までは想像出来ていなかったみたいで、どうしたものかと頭を抱えていた。

私との結婚までは考えてない…のかな。
慎二そんはどう思ってるんだろう。

「その…結婚…は重い?」

「はっ?何言ってるんだよ!さっきも言っただろ?結婚は考えてるって。ただ、早すぎるって話だよ」

私が泣きそうになってるのが分かったのか、慎二さんは私を抱きしめると、はっきりと答えてくれた。

「俺は有里華と一緒になりたいと思ってる。たとえ執事の立場を捨てる事になってもな。それだけは信じてくれ」

「慎二さん…」

よかった。

私も一緒にいたい。ずっと、このまま。
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