once again〜season2〜
「俺はまだあの頃は、執事の仕事なんて分かってなんてなかったし、自分がするなんて思っても見なかったけど、旦那様の後ろで隠れてる小さな女の子を紹介された時に…なんだろう、あぁ俺が守ってやるんだって思ったんだ。おかしいだろ、執事として役目を全うしようって思ってたはずなのにな。いつの間にか、俺の中で小さな女の子が、一人の女になってたよ」
「し、慎二さんっ…」
言葉に詰まる私の頭を優しく撫でた慎二さんは、さらに続けた。
「何度も、ダメだって言い聞かせてたんだ。ここに来て何度もダメだってね。お嬢様だ、俺が守るべき大事なお嬢様なんだと。だけど、止められなかったよ。有里華。俺は有里華が好きなんだ。誰にも渡したくない…この手に抱きしめたいってな」
「慎二さんっ…」
もう溢れ出る涙を止める事が出来なかった。
私は慎二さんの胸に飛び込んだ。
「ごめんな、俺が踏みとどまれば、有里華を幸せにしてくれる人は他にもいたかもしれない。華月流を守っていってくれる人と手と手を取り合えたかもしれないのに」
「っない、そんな事ないっ。私の幸せは慎二さんと一緒にいることなの。華月流も慎二さんがいてくれたら私は頑張れるから!」
「っ、有里華…ありがとう。顔上げて有里華」
「…っ、うっ、慎二さん」
顔を上げてと、慎二さんに促された私は顔を上げた。涙で濡れた頬を両手の指で拭うと、慎二さんは私を見て微笑んだ。
「有里華…俺と結婚してくれる?む
「し、慎二さんっ…」
言葉に詰まる私の頭を優しく撫でた慎二さんは、さらに続けた。
「何度も、ダメだって言い聞かせてたんだ。ここに来て何度もダメだってね。お嬢様だ、俺が守るべき大事なお嬢様なんだと。だけど、止められなかったよ。有里華。俺は有里華が好きなんだ。誰にも渡したくない…この手に抱きしめたいってな」
「慎二さんっ…」
もう溢れ出る涙を止める事が出来なかった。
私は慎二さんの胸に飛び込んだ。
「ごめんな、俺が踏みとどまれば、有里華を幸せにしてくれる人は他にもいたかもしれない。華月流を守っていってくれる人と手と手を取り合えたかもしれないのに」
「っない、そんな事ないっ。私の幸せは慎二さんと一緒にいることなの。華月流も慎二さんがいてくれたら私は頑張れるから!」
「っ、有里華…ありがとう。顔上げて有里華」
「…っ、うっ、慎二さん」
顔を上げてと、慎二さんに促された私は顔を上げた。涙で濡れた頬を両手の指で拭うと、慎二さんは私を見て微笑んだ。
「有里華…俺と結婚してくれる?む