once again〜season2〜
蓮さんに、兄の事を伝えた次の日、私は長峰堂に来ていた。
佐伯社長に会うために。
自分の事が大変だからと、蔑ろには出来なかった。
美玲と室長にも幸せになってほしかったから…
「佐伯社長、今日はお時間作っていただきありがとうございます」
「いやいや、お久しぶりですね。涼香さん、会長のお身体の調子はいかがな…」
「はい、あれから仕事も抑えてますので、落ち着いています。今日ここにお伺いしたのは…」
私は回りくどい事はせず、単刀直入で佐伯社長に切り込んだ。
佐伯社長は私が、如月商事の如月社長と婚約している事を知っているだけに、私が自分の所に来るだろうと思っていたと言っていた。
さすが、大会社の経営のトップにいるだけの事はある人。
私が言おうとする事も分かっていた。
「では、ご子息を後継者にと考えている事に変わりはないんですか?」
「えぇ、変わりはないですよ。私が娘にと話をしたのには、訳があるんです」
そして、私は佐伯社長から全ての話を聞いた。
それを聞いた私は、さすが長峰堂の社長だと思った。
佐伯社長は、まだ美玲には言わないでほしいと言っていた。
二人になんて話せばいいだろう…
大丈夫だから、と伝えるしかないのか…ちゃんとした答えを伝えてあげたかった。
佐伯社長に会うために。
自分の事が大変だからと、蔑ろには出来なかった。
美玲と室長にも幸せになってほしかったから…
「佐伯社長、今日はお時間作っていただきありがとうございます」
「いやいや、お久しぶりですね。涼香さん、会長のお身体の調子はいかがな…」
「はい、あれから仕事も抑えてますので、落ち着いています。今日ここにお伺いしたのは…」
私は回りくどい事はせず、単刀直入で佐伯社長に切り込んだ。
佐伯社長は私が、如月商事の如月社長と婚約している事を知っているだけに、私が自分の所に来るだろうと思っていたと言っていた。
さすが、大会社の経営のトップにいるだけの事はある人。
私が言おうとする事も分かっていた。
「では、ご子息を後継者にと考えている事に変わりはないんですか?」
「えぇ、変わりはないですよ。私が娘にと話をしたのには、訳があるんです」
そして、私は佐伯社長から全ての話を聞いた。
それを聞いた私は、さすが長峰堂の社長だと思った。
佐伯社長は、まだ美玲には言わないでほしいと言っていた。
二人になんて話せばいいだろう…
大丈夫だから、と伝えるしかないのか…ちゃんとした答えを伝えてあげたかった。