once again〜season2〜
「蓮さん…っ」
蓮さんは考えがあるのか、私が話をしようとしたのを、手で制してきた。
「…っ、それは…」
「涼香に任せると言う事はそういう事でしょう?いいんですね?それでも。私だって、そこまで言われたら考えますよ?」
「っ、すまない。蓮君…そう思われても仕方ない…。病院の建て直しにどれだけの日を要するのかなんて、俺にも分からない。それを社長代行だけで済ませられるとも思っていない」
「…そうですか、分かりました。じゃ、今回の涼香との結婚もなしですね」
え?
「…っ、な、なんでそうなるんだ!」
兄同様、私も蓮さんの発言に驚いて声が出なかった。
離さないって、言ったじゃない、一緒にいるって…
私の頬に涙が伝っていた。