once again〜season2〜
ただ、跡を継ぐ事が決まっていた夏帆は研修医の期間が終わり、1年は東和総合病院で一緒に働いていたが、実家の病院を継ぐという事で辞めていった。
その時、別れを選んだ。
実家を継ぐ夏帆、結婚相手は五十嵐家に入らなければならなかった。
SEIWADOの長男である俺が、許される立場出ないことは分かっていた。
医者になれても、家を出て行く事を許されていなかったから。
それは夏帆も分かっていたことだっただけに、何も言わず俺にただ別れましょうと言った。
その事から2年、連絡も取っていなかったが、まさかそんな事になっているとは思ってもみなかった事だった。だから、あの時出来なかった事を俺はしたい、夏帆を助けたい。それが出来るのなら、SEIWADOを捨ててもいい…そう思った。いや、捨てる事は出来ないかもしれない、その間を涼香に頼みたい、と。
園田は黙って話を聞いていた。
そんな俺の思いも、独りよがりの考えなんだろうか。
「社長…、あなたの思い話を分かりました。ただ…」
園田が口を開いた。
その時、別れを選んだ。
実家を継ぐ夏帆、結婚相手は五十嵐家に入らなければならなかった。
SEIWADOの長男である俺が、許される立場出ないことは分かっていた。
医者になれても、家を出て行く事を許されていなかったから。
それは夏帆も分かっていたことだっただけに、何も言わず俺にただ別れましょうと言った。
その事から2年、連絡も取っていなかったが、まさかそんな事になっているとは思ってもみなかった事だった。だから、あの時出来なかった事を俺はしたい、夏帆を助けたい。それが出来るのなら、SEIWADOを捨ててもいい…そう思った。いや、捨てる事は出来ないかもしれない、その間を涼香に頼みたい、と。
園田は黙って話を聞いていた。
そんな俺の思いも、独りよがりの考えなんだろうか。
「社長…、あなたの思い話を分かりました。ただ…」
園田が口を開いた。