once again〜season2〜
「ただ、涼香さんや会長に相談せずに、進めていい話ではなかったんじゃないでしょうか?如月社長が、言った事は間違っていませんよ。涼香さんに任せたいと思うなら、納得させる程の理由が必要だったでしょう。五十嵐さんを助けたい、その気持ちは分かります。でも、あなたは今は、大会社の社長なんですよ?あなたの一言で会社が動くんです。その言葉の重みをもう少し考えるべきでした」
正論だった。
いつもなら分かっている事でも、俺は夏帆を思う余り、正常な判断が出来なくなっていた、と言われても仕方なかった。
「そうだな、当たり前の事だな」
「社長、私は今まで関係ない事だと思ってこの事は話をしていなかったんですが…」
実は、と園田が話し始めた。
それは俺も知らなかった事で、多分親父も気づいていないだろう。
涼香の思いを聞いた。
「実は、まだ涼香さんが、会長の下で勉強している時、言われた事があるんです。どうして自分は、男に生まれなかったんだろう、って。私はその時、男と女じゃ、扱いが違うから、そんな事で言っているのかと思ってたんですが、そうじゃなかったんですよ…」
正論だった。
いつもなら分かっている事でも、俺は夏帆を思う余り、正常な判断が出来なくなっていた、と言われても仕方なかった。
「そうだな、当たり前の事だな」
「社長、私は今まで関係ない事だと思ってこの事は話をしていなかったんですが…」
実は、と園田が話し始めた。
それは俺も知らなかった事で、多分親父も気づいていないだろう。
涼香の思いを聞いた。
「実は、まだ涼香さんが、会長の下で勉強している時、言われた事があるんです。どうして自分は、男に生まれなかったんだろう、って。私はその時、男と女じゃ、扱いが違うから、そんな事で言っているのかと思ってたんですが、そうじゃなかったんですよ…」