once again〜season2〜
「涼香、今日これから南條と会う事になってるんだけど、一緒に会うか?」

蓮さんは、シャワーを浴びた後、身体を拭きながら私に聞いてきた。

「いいの?その場に私もいていいの?」

「なんで?涼香も当事者なんだから、いいに決まってんじゃん。元から誘うつもりだったんだけど、急に決まったからな、予定とかあるだろ?」

私は首を激しく振った。

「予定?ないない、そんなないから!」

「ぷっ、そんな全力で否定しなくても…」

「いや、あの。嬉しくて…」

「じゃ、昼からだから飯でも食いに行こうか?」

私は嬉しくなって、蓮さんに抱きついた。
蓮さんは、また煽る気か?と笑っていた。


慌てて、蓮さんから離れてシャワーを浴びて出かける準備をした。

蓮さんの同級生って、どんな感じなのかな?室長や陽さんしか知らないから、どんな人なんだろう?室長もしっかりした奴だって言ってけど…

私は、蓮さんの同級生に会えるという事で、気持ちが高揚していた。

待ち合わせ場所に二人で向かうと、ひと際、大きな声が聞こえてきた。

「如月君!久しぶり!」

「お、元気だったか、南條!」

南條と呼ばれるその人を見て、私は固まってしまった。
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