once again〜season2〜
「久しぶり、相変わらず男前ね!モテて困ってますって感じ?」

「な、何言ってんだよ。お前も変わってないな?8年ぶりか…」

え?同級生って女の人…?
お、男の人じゃないの?
な、なんで、親しげなの…

私は目の前で、仲良く話をする二人をただ見ているのが精一杯だった。
それに気がついた南條さんが声をかけてきた。

「あなたが涼香さんね?初めまして、南條佳織です。よろしくね」

「あ、あ…はい。高瀬涼香です」

ぎこちなく頭を下げた事に、南條さんは気がついたようだった。

「如月君、私が女だって涼香さんに話してなかったの?びっくりしてるわよ」

「え?あ、言ってなかったけど…。涼香?びっくりしたのか?南條が男だと思ってたのか?」

私は頷いた。

「室長や陽さんが男の人だったから、勝手に男の人だと…ごめんなさい。びっくりしちゃって…」

私はそれ以上、何も言えなかった。
仲良くしている二人に、南條さんにもやもやした気持ちがあったなんて…

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