once again〜season2〜
「氷室君にも話はしたけど、今すぐは無理なんだけど、話は進めてるから、安心して。…で、今度みんなで話がしたいんだけど、いつがいい?みんな忙しいでしょ?社長さんだし。こっちはなんとか合わせるから連絡して?いい?」

「あぁ、分かった。助かるよ、じゃ、その時に…あ、ちょっと待って、電話」

蓮さんの携帯が鳴り、私と南條さんは、その場に残されてしまった。

「あ、あの…」

何から話したらいいのか…

私がもぞもぞとしていると、それに気がついたのか、南條さんは笑い出した。

「あはは。あ、ごめんね。もう、如月君も愛されてるわね」

「へ?あ、あの…?」

「誤解してるでしょ?私と如月君の事」

図星。
バレてたのか…

「私と如月君はそんな関係じゃないわよ?昔も今も」

そんな関係じゃないわよと言われて、顔が赤くなるのが分かった。
恥ずかしい…
初対面の人に、ヤキモチ妬いてる事知られるなんて…

蓮さんに知られたら、呆れられる。

「如月君はいい友達よ、それは信じてあげて?」

信じてあげて、と言われても、私の知らない蓮さんを知っている人。

こんなに美人で頭が良くて、行動力がある人の事を蓮さんが、好きにならなかったの?

私は違う不安に押しつぶされそうになっていた。
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