once again〜season2〜
何が元気そうね?よ。
元気じゃないから、悩んでるんじゃない。
心配じゃないの?瑠璃。

ヤキモチ妬きました!って言えるなら、こんなに悩まないわよ。

「涼香?涼香?」

廊下から蓮さんの声が聞こえた。

「は、はい」

慌てて、トイレから出た私は蓮さんに抱きしめられた。

「れ、蓮さん?」

「ごめん、涼香」

なんで謝るの?
謝らなきゃいけない事があるの?
蓮さん?

恐る恐る蓮さんの背中に手を回した。

「どうして謝るの?」

「い、いや…余計な心配してるんじゃないかって…」

余計な心配、あぁそうか…南條さんの事か。
瑠璃が言うように話をした方がいいのかな…
だけど、こんな時にそんな話をしてもいいのか…

「南條の事、誤解させてごめん」

「え?」

話をする前に、蓮さんから言ってくれた。南條さんの事を。

「南條に言われて気がつくなんて、俺はまだまだだな。涼香の事分かってないんだから…」

「え、な、何を言われたの?」

私達は、ここが会社だという事を忘れて抱き合ったまま話をしていた。
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