once again〜season2〜
さぁ、始めましょう
室長から、南條さんが来週にも時間取れそうだからと聞いた私は、すぐに兄に連絡した。

兄は、すぐに調整を取ってくれた。

「助かるよ、来週なら大丈夫だって連絡を入れようとしてたんだ。15日の午後2時で一回調整取ってみてくれないか?」

「分かったわ。聞いてからまた連絡するね」

短い電話だったけれど、兄の声は依然のような活気に溢れていた。
少しでも見通しが立ったから、やる気になっているんだろう。

私は蓮さんに、兄から聞いた日時で大丈夫かどうか、南條さんに連絡を取ってもらった。

「涼香、その日で大丈夫だって。ここで話してもらうよう、段取りはしたよ。園田さんに連絡入れようか?それとも、お義兄さんに直接連絡する?」

「兄と園田さんに私から伝えるわ。ありがとう、蓮さん」

それから、私は蓮さんに時間をもらって、SEIWADOに来ていた。

兄と園田さんに、これまでの経緯と話していた日時で如月商事で顔合わせをする事を伝えた。

ホッとする二人に、私も安心した。
これで、少しでも解決に向かうのなら、と。


そして、約束の15日がやって来た。
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