once again〜season2〜
「佳織、何、困らせてるんだ?ごめんね。こいつ、デリカシーがないから」

「な、なんでそうなるかな。自分だけ、爽やか振りまかないでよ!」

「あぁ、高瀬さん。ごめんね、この二人放ってていいから、案内してくれる?」

二人が揉めていると、中元さんより優しそうな顔をした、また違うイケメン男性が、無視していいから案内してと声をかけてきた。

な、何。
このイケメンパラダイスは?
南條さんが連れてきた人達は、男性ばかりで、しかも違うタイプのイケメン。
こんなの、美玲や有里華が見たら卒倒もんだろうな…
あ、ダメ。こんな事考えていたら、蓮さんに怒られちゃう。私には蓮さんだけなんだから!


気を取り直して、私はこちらです。とみなさんを特別会議室まで案内した。

扉の前まで、あーでもないこーでもないと、南條さんは中元さんとまだ言い合っていた。

「心配しないで、あ、俺は谷本。中元と同じ救命医師ね。この二人のこれはケンカじゃなく愛情表現の一種だから。関わる方が疲れるから、な?お前らもそう思うよな」

谷本さんが、周りにいた人達に言うと、顔を見合わせて笑いながら頷いていた。

「お前ら、いい加減にしろよ。もう入るぞ」

谷本さんは、二人に声をかけた。

コンコン

「高瀬です。到着されました」

扉を開けて、中に入った。


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