once again〜season2〜
「…じゃ、そういう事でよろしく」

作戦会議が終わった。
それぞれが、目的に向かって動き出していた。

会議が終わった後、社長室に兄と夏帆さん、南條さんと中元さん、蓮さんと室長と園田さんが集まっていた。

「南條、本当今回は助かったよ。ありがとう」

「何を言ってるのよ、同級生じゃない。夏帆もそうよ、私に言えばいいのに、こんな回りくどい事にならずに済んだんだから」

「ごめんね…あなたも病院があると思ったから…」

「私はいいのよ、元から継ぐ気なかったんだから。それはそうと…」

南條さんが話しかけた、その時、内線が鳴った。

「はい、社長室。え?あ、はい。通して下さい。はい、私がお迎えに参ります」

注目が私に集まった。

「南條さん、妹さんが来られたと」

「え?遅かったわね。いいわ、私がそこまで行くから」

そう言って、立ち上がろうとした南條さんを私は止めた。
私が行ってきますので、伝え。

蓮さんに、行ってきますとアイコンタクトを送り、私は社長室を出てエレベーターに向かった。

ちょうど、エレベーターが到着した音が聞こえた。

慌てて、開くドアの前で頭を下げ、顔を上げた私は固まってしまった。

「え?あ…」

「ん?どうかなさったの?」

「いや、あの…南條さんの…」

言葉に詰まる私を見て、後ろにいた男性が話に割り込んできた。

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