once again〜season2〜
私の名前がまだ使えるんなら使わないとって…

結婚を発表してから、瑠璃は仕事をセーブしている。
昔のように、世界を飛び回る仕事を入れないようになっていた。
でも、RURIの名前はまだどこに行っても聞かれる状態で、知名度の高さは抜群だった。

その瑠璃が、兄の為、私の為に動いてくれていた。

「私も怜との結婚が白紙になったりしたら、嫌だもん。涼香の事は、他人事じゃないのよ。本当なら私が変わってあげたいんだけどね、さすがに私じゃSEIWADO潰してしまいそうだしね」

ぺろっと舌を出し、笑う瑠璃に私もつられて笑っていた。

「怜さんも、ありがとう」

「いや、瑠璃の家族の事だから、俺も一員に入れてもらわないとね。法律関係でややこしいことがあるなら、俺がちゃんと守ってあげられるしね」

「じゃあ!もしかして…」

「えぇ、お義兄さんからも顧問弁護士頼まれてますから、大丈夫ですよ」

頼もしい…
私の周りには心強い人達がこんなにもいるんだ、と実感した。

「じゃ、行きましょう」

瑠璃に手を引かれ社長室に向かった。
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