once again〜season2〜
そして、それは俺の想像をはるかに超えていた。


涼香にもうすぐルイが着くからと、先に下で待とうと声をかけて、エレベーターで1階の受付に向かった。

「蓮、俺も声をかけてくれよ。涼香さんが言ってくれなかったら、支社長に何言われるか」

匠が慌てて降りてきた。

「匠には何も言わないって、今回のルイは。俺にだけ話があって来たんだろうから。涼香を見つけたのは俺だ！ってな」

横で聞いている涼香も、顔を真っ赤にして小さな声で、声大きいです、蓮さん。と耳打ちしてきた。気がつけば、受付で周りのみんなからの注目を浴びていた。

社長と室長と社長の婚約者が並んでいるんどから、人目も引くだろ。

と、思っていると、ドアが開いた。
両手を広げて、大きな花束を持ったルイがそこにいた。

「涼香！会いたかったよ！」

ただでさえ、外国人だってのに、ルイの奴目立ち過ぎだろ。
しかも、薔薇の花束って…少女マンガの見過ぎか、35になってもまだまだ男として現役のイケメン外国人がオーバーリアクションで、玄関で抱きついてるなんて。

涼香もびっくりしていたが、いつもの冷静を取り戻して、やんわりとルイの腕から、逃げていた。

「お久しぶりです。お疲れになったでしょう。社長室へどうぞ」

ルイもそれには驚いていた。
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