once again〜season2〜
何がどうなっているのか、さっぱり分からなかった。

一目惚れ…言葉は綺麗だけど、それはそれで、俺にとってはただの迷惑だ。

「まぁ、涼香にもその事話しておくよ。余計な心配になるだろうけど、直接話しに行かれても困るからな」

「そうだな、それがいいかもな」

ルイの相手を匠に任せた俺は、今聞いた事を涼香にした。
涼香は、笑いながら一笑してくれた。

「蓮さん、それより大丈夫なんですか?jelly'sの取引。私はそっちの方が心配。鏑木物産の時の事があったから…」

涼香に鏑木物産の時の話をされて、あの時と同じだった事に気がついた。
そうだった…そんな事も忘れていた。
あの時も、涼香を傷つけていた。今回もそうならないとは言い切れない。

「蓮さん…」

「そうだよな、あの時も涼香を傷つけたよな…」

「ううん、違うの。私なら大丈夫だから、如月商事の立場が悪くなるのだけが心配なの」

「そこは、jelly'sの橘社長と旧知の仲のルイにも間に入ってもらうよ。だから心配はいらないよ」

ほっとしたような表情を涼香は見せていた。
そんな涼香の腕を、掴んで抱き寄せた。

「涼香、早くに式を挙げよう。もう邪魔させないよ」



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