星空電車、恋電車
先輩
***
あの観測会から1ヶ月が経った昼休み。
私は同じゼミの友人ユキといづみの二人と学食にいた。
「この大学のいい所は学食が何か所もあるところだよね」
ユキの言葉に私もいづみも頷いた。
「ホントにね、一般的な学食って感じのところが複数とカフェみたいなところと、A号館の最上階のレストランみたいなちょっと高級な学食でしょ。それ以外にも食べ物持ち込み自由のカフェ付き自習室とかもあるし」
この辺りでは一番多くの学生が通うこの大学はレストラン施設が充実していることも有名だった。
特にA号館のレストランなどは一般の方の利用の方も多いらしい。日によっては一般の方の利用方が多いこともあるのだとか。
今日の私たちはその中でも一番地味で安上がりな学食に来ていた。
私たちは講義に合わせて利用する学食を変えていて、昼休みがゆっくり取れない今日のような日は料理の提供が早いここが一番都合がよかった。
きつねうどんをすすっていると、
「やっと見つけた」の声と同時に私の頭のてっぺんにとんっと誰かの大きな手のひらが置かれた。
驚いて見上げると、そこには予想外の顔が。
「ええ?山下さん?」
「千夏ちゃん。ずいぶん探したよ」
アイドルもどきの山下さんの笑顔に一緒にいたユキといづみの頬が赤く染まるのが視線の端に見えたけれど、私はこれっぽっちも嬉しくない。
「お、”すごく迷惑です”って顔に書いてあるんだけど。ごめんね?」
そう言って彼はまたニコリとアイドル級の笑顔を見せた。
あの観測会から1ヶ月が経った昼休み。
私は同じゼミの友人ユキといづみの二人と学食にいた。
「この大学のいい所は学食が何か所もあるところだよね」
ユキの言葉に私もいづみも頷いた。
「ホントにね、一般的な学食って感じのところが複数とカフェみたいなところと、A号館の最上階のレストランみたいなちょっと高級な学食でしょ。それ以外にも食べ物持ち込み自由のカフェ付き自習室とかもあるし」
この辺りでは一番多くの学生が通うこの大学はレストラン施設が充実していることも有名だった。
特にA号館のレストランなどは一般の方の利用の方も多いらしい。日によっては一般の方の利用方が多いこともあるのだとか。
今日の私たちはその中でも一番地味で安上がりな学食に来ていた。
私たちは講義に合わせて利用する学食を変えていて、昼休みがゆっくり取れない今日のような日は料理の提供が早いここが一番都合がよかった。
きつねうどんをすすっていると、
「やっと見つけた」の声と同時に私の頭のてっぺんにとんっと誰かの大きな手のひらが置かれた。
驚いて見上げると、そこには予想外の顔が。
「ええ?山下さん?」
「千夏ちゃん。ずいぶん探したよ」
アイドルもどきの山下さんの笑顔に一緒にいたユキといづみの頬が赤く染まるのが視線の端に見えたけれど、私はこれっぽっちも嬉しくない。
「お、”すごく迷惑です”って顔に書いてあるんだけど。ごめんね?」
そう言って彼はまたニコリとアイドル級の笑顔を見せた。