甘々年下彼氏くんは私にベタ惚れ中!?
第1甘々 年下彼氏くんの溺愛
高校入学した時は、年下彼氏が出来るなんて思ってもいなかった。
「莉奈せんぱい〜!おはよーございます♪」
「ああ…、玲央くん…おはよう」
山村玲央(やまむられお)くん。高校2年生。
「おはよーございます♡朝からせんぱいに会えるなんて思ってませんでした〜!」
そうこの玲央くんは、何故か私に会ったら挨拶してくる1つ年下の男の子。
しかもそれは去年の夏休み明けから。
そして私…三井莉奈(みついりな)は、実は密かに…玲央くんが好きだったりする。
けど、そんなこと悟られないようにいつも冷たくあしらってしまう。
「…そっか、ありがとう」
「……ねえせんぱい」
「何?」
「俺、実は莉奈せんぱいのこと好きなんです」
ガヤガヤと、学校に向かう生徒が行き交う通学路の真ん中で。
まさかの告白をされた。
しかも、玲央くんに。
「え、は…?」
「莉奈せんぱいってば驚いた顔してるね!
まあ、俺が告るなんて想像してなかったしょ?」
にっと意地悪そうに笑ってみせる玲央くん。
玲央くんが、私の事を…好き?
likeじゃなくてLoveの、…好き?
「ねーせんぱい。俺、年下だけどせんぱいのことだけを大切にするから。
俺の、いちばん大切な彼女になって貰えませんか?」
「…っ、え…」
「お返事はまだいいです。
ゆっくり考えてください」
こんなにも想われたことが1度でもあったのだろうか。
いいや、ない。
『…は?キモ。何言ってるわけ〜?このオレが、お前のこと好き??
は、笑わせんな。んなわけねーだろ。
お前みたいなのは彼女でもなんでもねーよ』
少なくとも、"あいつ"は幸せに…そして、私の事だけを想っているわけではなかったんだ。
「ねえ、玲央くん」
「…なんですか?」
「…私も、好きだよ」