不良な彼と恋の契約
「お前さあ、本郷が気になるんだろう。
気になるなら「気にならない!それ以上言うなよ。
俺やっぱ朝飯いらねー。
先行くわ!」



バタバタ、とこの場にはいられない。

ヒカリを俺が気にしてるーー?

ありえない。


「素直じゃねー」


そんな仁の悪態なんか、もう耳に入らない。

だってとっくに家を飛び出したからーー。

朝からでもしてるコンビニに、感謝しながら商品を選び外に出た。




「離してよ!!」





知ってる声。



振り向いたら違う。


見知らぬ子。



黒髪で、髪が長くてぱっちり目。


「いいじゃん。
可愛いね、彼女。
俺らずっと見てたんだ」



二人組の、野郎が女の子に絡んでる。

そんなん、助けるしか術はない。
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