不良な彼と恋の契約
「お邪魔します。
想の家、初めてーーだけど類も一緒なんだよね…」

少し、声のトーンが落ちた本郷。

ヤキモチを妬くのは類だけじゃないみたいだ。

「あっ、ならーー部屋余ってるしヒカリちゃんも住む?」


想の機転。
突発的な閃き。

「ヒカリと同じ部屋とかーーやばいっ」


おい、部屋余ってるって想が言ってんのにーー。

「やだ、類と同じ部屋なんてーードキドキして寝れないじゃん。
それに、離れてる方がいいから」


リビングに買い物袋を置き、買ってきたものをテーブルに置いて、本郷が振り向いた。


「なんで!?俺ウザい?」


なんで、そんな話にーー。

「それは、、離れてる方が燃えるもんっ」


「「………」」

やっぱり、本郷は本郷だ。

「すごいね、ヒカリちゃん。
刺激的だね。何々、離れてる方が燃える…メモメモ」


斗真は、何故かメモってるし。

「萌える?」


想は、想で可愛い妄想してるし。

燃えるを萌えるって想らしさに、はにかむ。

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