不良な彼と恋の契約
その日、ヒカリと一生、一緒にいるって決めた。



「帰ろうヒカリ。

我が家にーー」


いつだって俺がいる場所が、ヒカリの場所。


「うんっ、類。
やっぱり好きっ」



まだまだ今のヒカリには慣れないけどーー。

自然と染まる赤。
不意に見たら、俺らを見て微笑む奴ら。


君と手を繋いで歩いたら、前を歩く仁の手が力強く想ちゃんをさらう。
一人、羨ましそうな斗真がいたけど。


まだ、少し肌寒い5月の闇に消えたーー。










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寂しい。

どうして、一人にするの?


ねえ、想……?


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この日、まだ誰かの気持ちに気づけないまま

この後ーー、あんなことが起こるなんて、、

きっと誰にも、分からなかった。




*類side終わり*

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