不良な彼と恋の契約
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何も、変わらない朝。

一つ変わったのは、私の隣は"あの子"じゃない。


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「おはよ〜!」

朝、教室に入ったらなんだかーー、見られるんだけど。

「ここちゃん……可愛いっ。
本当可愛いねっ」

無邪気な子供みたいな笑顔の、今井龍樹くん。

「それに、なんかメイクしてよりーー可愛いっ」

今井くんが、私の頰に手を伸ばした。















「触るなよ





想は、俺のなんだから!」




不意に振る不機嫌な声に、振り向いたら仁くんで。

その余りの不機嫌さに、空気が変わった。


「はいはい、妬かない妬かない。
佐伯、クラス戻りなよ。
想は、あたしが守るからっ」

ヒカリちゃんの明るさに、みんな救われた様にーー安堵した。

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