不良な彼と恋の契約
小さな頃は、あたしのが雅人より身長も高くて、、
ずっと力もあった。

雅人にとって姉貴みたいな、そんな存在。


「離してよ。
あれ?」

小さな頃はーー
押し返すのなんて、簡単で出来た事が今はーー



「無理だよ。

ヒカリーー俺、男なんだからっ」



なんて、残酷な言葉だろうーー。


いくら力を入れても無駄な抵抗。
押し返すなんて、無理でーーーー
あたしは目の前の雅人が、別人に見え震えた。

「……っ、やだっ。

やめてよ、あたしはーー類が好き!


雅人じゃダメなの」

わかって雅人。

あたしが好きなのは、類だけーー。






「あーそう。

じゃあーーーー身体だけは俺のもんだ」


……っ。

首筋に噛み付かれた様に、キスされた瞬間ーーー





カシャ。












片瀬が、スマホを手にしているのが見えた。





片瀬さんーー?



「私、先行くから好きなだけやっちゃって。
バイバイ」







行かないでーーーー。






置いて行かないでーーーー。














類ーーーー













好きっーーーーーーーー。



*ヒカリside終わり*
ーーーーーーーーーーーーーーーー





< 158 / 455 >

この作品をシェア

pagetop