不良な彼と恋の契約
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*類side*

遅い。

やっぱり、ヒカリが気になる。
想ちゃんを見たら、廊下ばかり気にしてる。


「すいません、遅れました!」

.リナちゃんーー?

ニコニコ顔のリナちゃん。
授業中なのにーーリナちゃんに駆け寄った想ちゃん。


「リナちゃんーーヒカリちゃん知らない?
ヒカリちゃん、リナちゃんを探しにっ「知らない」


リナちゃんってこんな冷たい声の子だっけ?

俺は、リナちゃんを盗み見た。


ニヤリ、と笑う口元が見えーー嫌な予感に満ち溢れた。



ブーブーブーブー。

誰かのマナーモードが震えた。







ガタンっ!




想ちゃんが口元を抑えーーーースマホの画面を見ていた。





「リナちゃんーーーー




ヒカリちゃんは、どこ?」





突然の想ちゃんの行動に、びっくりしているのは俺だけじゃない。

「知らないって。
だけど、早く行かないとやばいかもねーー」





なんの話だ。
ヒカリがなんだって?


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