不良な彼と恋の契約
「ヒカリーー!!
良かったっ」




失いたくない大切な人。


俺は、仁を押し退けてヒカリを抱き締めた。

「おいっ」


仁の少しの悪態を、聞いてもーー何も耳に入らない。

あんな写真、見せられてーー正気にはいられない。

「あ、いた。
ヒカリちゃん!!」

泣いた目の、想ちゃんはヒカリに気づいて駆け寄る。



「ごめんね、ヒカリちゃん。
私のせいで、ごめんね!私のーー「想っ、ありがとうっ」






ヒカリは、俺から離れて想ちゃんを抱き締めた。







許さないーー。






「おいっ、テメーなんのつもりでヒカリにーー。
ヒカリに何してたんだよ!」


見たくないーーどこまでされたとか、頭ん中が変な妄想でおかしくなりそうだ。

それだけ、ヒカリが大好きなんだ俺。

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