不良な彼と恋の契約
「あ?
ダメなわけ?
好きな奴の側に居たいのが、自然の原理だぞ」

いやいや。
好きってーー、会ったばかりなのに。
なのにそんなこと言える訳なくて。

半ば強引に、拉致られた私。

仁くんは側でライオンみたいに、輝さんを威嚇してるし。

側に居てただ、ウサギの鑑賞してる真一さんが羨ましい。

とても、可愛いウサギを見て普通に癒されたいよ。


トコトコ、と真っ白なウサギが私の足にすり寄ってきた。

可愛いーーっ。

私はウサギを抱っこして、ニコニコ。

でも、やっぱり動物園に来て良かったなんて、思ってます。

ウサギを抱っこして喜んでいる側に、二人はいた。

だけど、険悪な雰囲気はない。
ただ、話してるそれだけ。
なんだか、嬉しくなってほっとして笑った。

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