不良な彼と恋の契約
「バカだな、俺のキャラが最大のキャラになる可能性ありだ。
生ぬるい、キャラが!
茂雄じゃ、視聴率取れねーよ。
すぐにお箱入りだ!」

輝くん、そこまで言わなくても。

すぐ横に茂雄くんいるのにーー。

「どうせ、俺は脇役ですよ」

さらに、暗さに磨きがかかる茂雄くん。

絶対輝くんのせい。

「輝くん、私はみんなが楽しくなれる暮らしがしたいの。

輝くんが良かったら」

なんで、私はあの日ーー。

言ってしまったんだろう。

間違いを正すわけじゃないけど。

あの時は、楽しくなれると信じていた。


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