不良な彼と恋の契約
「想、俺から離れんなよ」

ドキドキしてふわふわする感覚。

なんか、佐伯くんのことが気になり始めた瞬間だった。

だけど、これからの同居生活に、ドキドキしてる暇はない。

だから、、

「はい、よろしくお願いします」

そう、口にするので精一杯。

「こうしちゃ、居られないぜ!
手配手配っ」

横で、相沢くんがスマホを熱心に操作する。

「お前は何してんだ、さっきからっ」

覗き込む佐伯くん。

私も気になり覗き込んだ。

「「引っ越しセンター?」」

なんだか、本格的だな。

相沢くん、ウキウキだ。
私だけかな。
不安なのーー。

よく、考えたら男の子二人と同居って。
いけないんじゃ。

「はい、完了!
今日の夕方四時半に、荷物乗せて向かうね!」

なんか、完了したみたい。

「う、うん」

やばい、ぎこちなかったかな。

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