不良な彼と恋の契約
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隣の学校の好きな奴は、ちょうどグラウンドで体育らしい。

不良男子高校の授業なんて、悲惨なモノだ。
誰も授業真面目に聞いてないし。

「グラウンド見ろよっ、想ちゃんいるじゃん!」
真一の奴、双眼鏡なんか持ち出してグラウンドを眺めてやがる。

「どうしたんだよ、それ」

双眼鏡なんて、悪趣味な。

「理科室の先生から借りた!」

絶対、脅しかけたな。

「想、見えんのか?」
見たい。
可愛い想が見たい。

だけど思う気持ちを、出せまい顔には。
知らない振りをする。

真一が、ニヤリ、と笑った。

「うん、可愛い想ちゃん見たい?一回100円な」

金取んのかよ。
仕方なしに100円を机に置いた。

「あ、冗談だったのに、、ありがとう。
ジュース代になるわ、ありがとうっ」

そんなに金に困ってんのか。
ため息を一つ零して、窓の外を眺めた。

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