不良な彼と恋の契約
ーーーーーー*輝side*

ある意味、真一の双眼鏡のおかげか。

あれがなかったら、想が危ないの分からなかった。


「あ、想ちゃん発見。
男といる。
告白かな?」

男?

「あーちょっと輝、想ちゃんやばいって!!」


真一が、いきなり叫ぶから、双眼鏡をパクり、校舎裏を眺めた。


壁に抑えられて、泣きそうな想がいた。

躊躇いなんてないーー。

俺は、走って隣のフェンスに、よじ登った。

きっと高い壁、超えられるのはーー
俺かーー




仁ぐらいだと思う。



安心からか涙を零した想に、我慢出来なかった。
掴みかかる俺。


なんで、仁が居ないんだよ。

仁が守れないなら、俺がーー


想を守るから。


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