不良な彼と恋の契約
ーーーー窓際の空席。
一度も見たことない、その相手は、、

知ってる奴だった。
昔の仲間との再会、和解。
だけど、今凄く焦ってるんだ…。ーーーー















ここならいいか。

輝の学校とは、真逆にした裏校舎。
アイツには会いたくない。


「今日は、天気がいいね」

なんて言うか、純粋。
警戒心のない真っさらの心。

悪く言えば無自覚。

俺は、思わず微笑んだ。


「あ、笑った。
なんか、嬉しいなっ。
輝くんもね、最初はーー怖かった。
内緒ね。
だけどーー合同イベントで絡まれていた私を助けてくれたのが、輝くんだった」

合同イベントってたしか、こないだの?

「動物園行ったんだってな。
楽しかった?」



「うんっ!!
凄く楽しかった!
志貴さんも居れば楽しかったのになっ」

花が咲いたみたいに笑って
俺も居れば良かったなんて、無邪気に笑って
誰もいない二人っきりの時間。


本当、無自覚。


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