不良な彼と恋の契約
ーーーーーーーーーーーー*類side*

あるきっかけから、恋はきっと生まれる。
俺もそうだった。

絶対に好きになる訳ない人に、心を奪われた。
君が動くたびに、目を奪われた。

俺と、ヒカリはいろんな障害を乗り越えて今一緒にいる。

俺はヒカリしか、あり得ない。
だけど、ヒカリはそうじゃない?

不安。


ただその一言。

俺は目の前にいる白城を睨んだ。


「何?」

白城は気づいた様に、答えた。

何ってーー。

「俺の彼女なんだけど、何ずっと連絡してたわけ?」

いつからーー?
とてつもない怒りがこみ上げた。

「ダメなわけ?
同じ班のメンバーじゃんっ」

きっと、それだけの訳ない。






「まあ、それだけじゃないけど。

俺さぁーーヒカリちゃんが好きだよっ」





ああ、やっぱりって思った。




あの班決めをした日から、コイツの態度がそんな予感してた。


ただ、ハッキリ言われると
どうしていいか、分からない。


何も、言えない。



「おまたせ、お菓子も持って来たんだ。
ん?類っ、どうかした?」


きっと、ヒカリは何も知らない。

白城が、ヒカリを好きなこと。
今は、ただの友達なんだ。

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