不良な彼と恋の契約
「な、なんだよ。
何もしてないよっ」

マジ、びびったわ。
いきなり背後に立たないで欲しい。
いくら男でも、怖すぎだ。

「本当に、何もしてないんだろうな。
じゃあ、何してた訳?
両手をソファに付いてかなり至近距離だったけど。
暴走族ってのは、人の女にも手出すんかっ」

暴走族の悪いイメージの定着が、抜けない奴は割といる。

目を合わせたら、ボコボコにされる。
近づいたら、ヤバイ。

そんなイメージなんだ。


「誰にでもじゃないよ。
ヒカリちゃんだからだよ」













俺がそう、言った瞬間ーーーー














「ヒカリがなんだって?」













「「わぁ!?」」











いきなり背後に立つ仁に、俺らは大声を出した。

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