不良な彼と恋の契約

高鳴る鼓動。

ガチャン。
玄関のドアが閉まる音。
何だろう、、、

私達だけに流れる空気が、少しだけ悪かった。

だってーーヒカリちゃんが、、

「なんだよ、その顔。


アイツにドキドキしてる訳?」


いつものヒカリちゃんじゃ、なかった。


「だってーーあんなん誰でもドキドキするよ!」

それに、関しては激しく同意。


私も、輝くんと志貴くんに同じ感情があるから。
だけどそんなことは、言えなかった。


だって側にーー仁くんがいるから。



「俺、絶対アイツに渡さないからな!!」


勢いよくそう言い、勢いよく出て行った相沢くんはーーきっと居られなかったんだろう。

「ーーーー私が、悪いのかな。
類のこと好きだよ私。
きっと、これからもずっと好きっ。
だけどねーー
想、私……真一にドキドキする…」


ヒカリちゃんを、
私はギュッ、と抱きしめた。

好きな人が居て
好きな人以外にドキドキしたらいけないのかな?

それならーー私は。。






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