不良な彼と恋の契約
ガシッーー。

掴んだのは俺じゃない。
類でもない。

知らない黒髪の男。

「大丈夫?想ちゃんっ」

黒髪の、少し大人びた青年。

「斗真さん、ありがとうございますっ」

誰ーー?

斗真ーー?

「いや、引っ越し?
君達、一緒に住むの?」

「うん、困ってる見たいでーー「それなら家来たら?部屋余ってるし。女の子の家に男二人なんて非常識だよ」

なんだ、コイツ。

「私は大丈夫だよ。
斗真さん、大丈夫だからっ」

明らかな敵意が、、
俺達に向けられていた。

「想ちゃん、寂しいなら一緒に住むからコイツらとは住まないでよ」


「「はあ!⁇」」

明らかに斗真と言う奴は、想に気がある。
関係性は、分からないがーー必死なとこを見るとマジらしい。

「斗真さん、あのーー私達もうーー「認めないから。樹さんに、託された。だからじゃないけど、ずっと一緒にいるーー」


想と、男は、見つめ合う。

なんだーー?
託された、とかなんとか。

嫌な予感に、満ち溢れていた。

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