不良な彼と恋の契約
「俺達がずっと側にいるよ」

やっぱり優しい佐伯くん。

佐伯くんが、怖い人なんて有り得ない。
「ありがとうっ、佐伯くんっ」

私の涙は、頰を通過してーー畳の上を濡らした。
側にいる相沢くん。
斗真さんが、見ているのにーー私は佐伯くんにこの身を預けた。

「「いつまで抱き合ってんだよ」」

えっ!!
相沢くんと、斗真さん!?

涙なんて、一瞬で引っ込んだよ。

私は、佐伯くんから離れた。

「想ちゃんに言ったんじゃないよ!
そこのムッツリにだよ!」

相沢くんーー。

なんか、怒ってるみたい。
「想ちゃん、本当にこいつらと住むの?
なら、俺も一緒に住むから。
親友の大切な人だからね、君は」

斗真さんーー。

斗真さんは、仏壇で笑うお兄ちゃんの親友だった。

「ありがとうございます、斗真さん」

「「はあ!?マジ!?」」

私の不思議な同居生活が、始まる。。

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